私生活を充実させたいと思っても、会社のために私生活を犠牲にしているという人はたくさんいます。
特に若い世代のビジネスマンは、無理をする人も多く、働き方について悩まれている人はたくさんいます。
私生活を犠牲にしているのに、理不尽なことも我慢しなければならないず、一人悩んで最後には働けなくなった人もいます。
会社から「期待しているよ」などと仕事を押し付けられ、毎日のように残業をして帰るのは深夜1時、2時という人もいます。
特に東京は人手不足なので、人が辞めた穴を埋めるために残った社員の負担だけが増えていくなんてこともあります。
東京で人手不足による倒産が年々増加しているように、こういった例は増えています。
ブラック企業にとっては、若い人ほど使いやすい
特に新卒で入社した人は、あまり労働法を知らないことも多いですし、初めての職場だと他の会社と比較ができないので、現在の職場環境が当たり前と思ってしまうことがあります。
ブラック企業とは、法律違反をしていたり、法律すれすれの企業のことをいいます。
法律を知らないために、自分が働いている企業がブラック企業であることを知らない若物は多いです。
今でこそサービス残業は違法という認識が広まりましたが、数年前はサービス残業はどこの会社でも行われていた気がします。
私自身もブラック企業ばかり渡り歩いたので、サービス残業をしなくて済んだ企業はなかったように思います。
ブラック企業であっても裁判をしなければ、ブラック企業であることは顕在化しません。
SNSやブログの普及は働く環境自体も変えたように思います。
ブラック企業から身を守るには、労働者も知識防衛が必要です。
企業と争わないとしても、労働に関する知識があるだけで、自分が置かれた状況は異常なんだと思えれば、精神的に楽になることもあります。
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まじめな人ほど仕事のために私生活を犠牲にしてしまう
私生活を犠牲にしてまで働くというのは、それはそれでその人の真面目さとか一生懸命さの表れです。
しかし、私生活を犠牲にしたことで自分が毎日を楽しめないようでは不幸です。
残業が多い企業に勤めている人は、一日の大半を仕事に費やしていることになります。
一日中働いているのに、仕事を楽しいと思えなければ人生が苦です。
どちらにしても1日の大半を仕事に費やす以上、どうすれば仕事の時間を楽しめるかを考えておくことは大切です。
仕事が長かったとしても、仕事が楽しいから苦にならないという人もいますし、慣れてしまえばどうってことないという人もいます。
就職したり、転職した場合は、最初のうちは慣れないことも多く、大変な日々が続くかもしれません。
中には、もっと楽な仕事がしたいと言い残して、初出勤したきり次の日から仕事に来なくなる人もいます。
仕事が楽しくなる秘訣は人それぞれ違いますので、自分なりの仕事の楽しみ方を見つけていくことです。
職業生活は長い、仕事を楽しめる工夫を
最初の数年はとりあえず仕事は一生懸命やってみることです。
一生懸命やっていると、辛かったことも意外と慣れてくるので、やがてそれほどでもなくなり余裕ができます。
また、仕事に慣れてくると今まで見えなかったものが見えてくることもあります。
経験を積めば、やがては職場での信頼を得ることになり、会社にとってはなくてはならない存在になるかもしれません。
それと、仕事中でも息抜きをうまくできるタイミングがあるということです。
1日の労働時間は決して短くはありませんから、常に気を張っていると疲れてしまいます。
健康状態が悪いと仕事がつらくなります。
心身を病んでしまうと、実力を発揮することができないですし、負担も重くのしかかります。
働き方改革で変わる働き方
働き方改革が騒がれていますが、今後は働き方が変わるかもしれません。
こういった政策は直ぐには効果が出ないことも多いですが、知っておいて損はありません。
かつては非常識だったことが今では当たり前のように、働き方についての変化の流れを止めることはできません。
働き方改革では、
「長時間労働の解消」
「非正規社員と正規社員の格差是正」
「高齢者の就労促進」
が3つの柱として掲げられています。
これらの背景としては、高齢社会の到来による労働人口の減少、労働力不足があります。
「長時間労働の解消」
貴重な労働者をうつ病や過労死で失うわけにはいきませんから、長時間労働の解消を掲げています。
「非正規社員と正規社員の格差是正」
最近の判例でも、正規社員には通勤手当などがあるのに、非正規社員にはないのは違法であるとされました。
「高齢者の就労促進」
合計特殊出生率が2を下回っているように人口増加が期待できない以上、高齢者に働いていただかねばならない状況です。
おわりに
企業が法律違反を犯すのは問題ですが、働く悩みはそれだけではありません。
職業生活は長いので、私生活を犠牲にして会社を優先するというのではなく、仕事を楽しめることが私生活の充実には欠かせません。
まずは与えられた仕事を一生懸命こなしていくことが大切です。
それでも仕事が楽しめない、つらいというのであれば、無理に悩んで心身の状態を悪くするよりは転職を考えた方がいいかもしれません。
若ければ転職もしやすいですが、ブランクが長くなると専門家の助けが必要になることもあります。
そういうときは、一人で悩まず相談することが大事です。