融資のことで相談したいことがあり、商工会議所の会員として入会しました。
その際に商工会議所の職員の方に話をお聞きしました。
商工会議所では、年に数回士業を対象にした交流会もあります。
士業といっても幅広く、新しい「宅地建物取引士」も士業として交流会に参加できたりするようです。
不動産業界は、士業と接点を持ちやすい業界ですからね。
商工会議所とは何なのか
商工会議所は、商工会議所法に基づいて設立された団体になります。
商工会議所の目的は、地域の商工業の改善発達を図り、社会一般の福祉の増進に役立つことです。
簡単にいうと経営者の経営に関する悩みを支援したり、交流会や情報交換ができるようになります。
法人を立ち上げると身近な存在となるのが商工会議所ですが、実際は商工会議所に加入する人はそう多くはありません。
私の周りでも商工会議所に加入している団体は少数です。
また、中小企業だと企業年金がないところも多く、そこまで手が回らない人のために共済制度の紹介もしてくれます。
定期的に冊子のようなものも送られてきます。中には、経営に関すること等が書いてあることもあるので、役に立つかもしれません。
商工会議所では、検定試験も実施していますね。
有名なところでは、簿記検定があります。
商工会議所のメリット
商工会議所に加入した場合のメリットについて聞いたことをまとめてみます。
経営相談
経営相談では、資金繰りや法律に関する相談、税金や労務に関することが相談できます。
創業時の資金面の相談や会員限定の融資制度もあります。
創業時は金銭的に余裕がない場合が多く、融資の利用を考えている人には、それなりにメリットがあるかもしれません。
信用保証協会だとアドバイスを受けることを条件に貸出金利が下がったりする場合もあります。
担当者でかなり差があるので、ひどい場合は加入するメリットはあまりないかも。
交流
異業種交流会や同業種の交流会なんかも会員を対象に行っているので、個人事業の人のなかにも入会している人はいます。
特に士業の交流会は、士業で独立したばかりの人にはもってこいかもしれません。
私は参加したことがありませんが、マナーのセミナーなんかもあるみたいです。
共済制度
個人事業主や中小企業の社員は、公的年金が少ないため、将来の年金とは別に老後資金を計画的に積み立てる必要があります。
特に個人事業主の人は、20歳~60歳まで保険料を支払っても満額で月65,000円程度なので、引退を希望する人は退職後のライフプランが必要です。
不足する老後資金について、様々な共済制度を利用することで不足分をカバーできます。
商工会議所のデメリット
商工会議所の会員は年会費がかかります。また、入会するときに入会費がかかります(横浜だと現在は無料)。
商工会議所というと会社の社長さんが加入するイメージですが、個人でも事業を行っていれば入会できます。
個人だと1口15,000円(現在は10,000円のようです)が年会費のようです。
法人の場合は、資本金に応じて年会費の負担が変わるようです。
資本金が300万円未満であれば1口15,000円で、資本金が300万円以上1,000万円未満だと2口30,000円、1,000万円以上3,000万円未満だと3口45,000円といった感じです。
一度入会した人で、メリットを感じないと思うのであれば、更新しなければいいのです。
私の周りにも加入した後にメリットがないと感じてやめた人は結構います。
借入金を必要としない個人事業主や、交流会に参加しない人などにとってはあまりメリットはないかもしれません。
多くの個人事業主は、仕事獲得や拡大のために加入しますが、実際は仕事につながることは少ないようです。