私が社会保険労務士の勉強を始めたきっかけは保険の代理店をしていたからです。
社会保険の勉強をするまでは、出来るだけ高額の契約をとれればいいと思ってましたが、社会保険について学んだおかげで保険に対する考えを改めました。
社会保険だけでは不足する部分に保険をかけるというのが死亡保険の原則ですが、死亡保険の受け取る確率はかなり低いので不要な保険は見直しした方がいいのです。
予想以上に苦戦した社会保険労務士試験の合格
不動産協会が開催するイベントに参加しようと家を出ようとしたら、郵便配達員さんが立っていて自分あての郵便を渡されました。
渡された郵便を開封してみると、「合格」の文字があり、社会保険労務士の試験に合格したことを知りました。
社会保険労務士の合格を知っても嬉しいよりも、やっとかよ、って感じでした。
社会保険労務士の合格まで5年勉強したので、社労士試験がいかに運に左右されるか知っていました。
勉強を始めてから本番の試験では毎回選択式でのあしきりが続きました。
勉強を開始してから3年目には資格学校の模試でも上位得点者になっていたので自信がありましたが、実際の試験はそう上手くはいきませんでした。
択一も56点取れるようになり、選択式も32点でしたがあしきりです。
おかげで一度は社労士試験を受ける気にならず、申し込みを見送ったのですが、仲間に聞くと今までで一番簡単だったといわれ、見送った年の試験問題を見せてもらうと試験内容がやさしくなっていると感じるほどでした。
このことがきっかけとなって、社労士の勉強を再開することにしました。
ところが翌年の試験を受けてみると、「あれ、難しくないか」って感じで今までの難易度に戻ってました。
そして、その年の試験結果も労務一般管理であしきりで不合格でした。
合格率が過去最低というのを聞いたときは驚きましたが、受け続けていればまた簡単な回もあるだろうことを期待して勉強を続けることにします。
勉強開始して5年目はもっとも準備不足で臨んだ試験でした。初めて択一が時間切れという散々な結果でしたが、なぜか結果は合格でした。
元々、軽い気持ちで社会保険労務士の勉強を始めたのですが、合格までにこんな時間がかかるとは思いもしませんでした。
合格できたのは、結局・・・・・・運だったような気がします。
何はともあれ一応は合格です。
合格通知と一緒に事務指定についての資料が添付されてました。
いつでも開業できるように社労士として登録しておくことにしました。
社労士の事務指定講習
実務経験があれば社労士として登録できます。
営業とコンサルタントの経験しかなかったので、社労士の実務経験がありません。
実務経験がない人向けに「事務指定講習」があるのはいいのですが、7万円くらい費用がかかります。
実務経験2年という要件を満たさない人のために、時間をお金で買うシステムが事務指定講習です。
事務指定講習は、通信指導と面接指導がある
事務指定講習は、通信指導課程と面接指導過程とに分かれます。
通信指導過程では、社会保険労務士が扱う社会保険の書類を事例にそって記入していきます。
ある会社を設立するので必要な手続きをしなさい、といった例が全部で30例あります。
通信指導課程では、2月から5月の期間に3回分の課題を提出して終わらせることになります。3回分提出して修了しないと次の面接指導に進めません。
修了しなかった場合でも支払ったお金は戻ってきませんが、期限が近付くと早く課題を提出するように連絡して教えてくれます。
面接指導課程は、会場に行って現役の社労士の講義を4日間にわたってじかに聞きます。
場所は、事務指定講習の申し込みの際に事前に選択できます。
ただ、場所が東京と愛知、大阪、福岡しかなく、北海道や沖縄の人は宿泊費や旅費が結構かかったそうです。
私は東京で受講したのですが、面接指導の会場は国際展示場駅近くのホテルでした。
会場を見渡してみると、男性と女性は半々くらい。年齢層は30代から60代までと幅広く、20代はほとんどいませんでした。30代と40代が多い印象でした。
そういえば、支部会でも20代の社労士は一人も見たことがありません。
事務指定講習を受講している人数は、東京会場で400人くらいだと思います。
講師によってはホワイトボードを使いますが、後ろの方だとホワイトボードの字が見えません。講義をしっかりと聞きたい人は前の方の席に座った方がいいです。
4日間の面接指導課程で一番きつかったのが通勤電車です。
横浜からの京浜東北線の混み具合がすごく、降りる駅なのに出口にたどり着けず次の駅で降りて一駅戻るということも経験しました。
中学の時の部活でも京浜急行線の品川駅に向かうときに通勤電車で死にそうになってましたが、京浜東北線の混み具合はそれ以上でした。
通勤電車以外では、特別問題はありませんでした。
会場の周りにレストランや食堂がかなり多いので昼食は楽しめそうだと思ってましたが、それ以上に会社員が多くて並ばないと席に座れませんでした。1日目はなんとかガストで食べれましたが、2日目からはコンビニの弁当でした。
本当はスマホで調べた有名な食堂に行きたかったのですが、行列が凄くてそれどころではありませんでした。
事務指定講習では、修了日に飲み会があるという話を聞いてましたが、ありませんでした。
一応、事務指定講習で隣の席になった人とは挨拶をして会話はしました。
面接指導は、4日目の最後に一人ずつ名前を呼ばれて修了証を渡されます。
この修了証は社会保険労務士として登録する際に必要です。
社労士の登録から開業まで
無事に事務指定講習を終えて修了証を受け取ったので、社会保険労務士連合会に電話して必要書類について質問しました。
翌日に必要書類を揃えて社労士連合会へ行ってみると、他にも登録の手続きに来ている人がいました。
話してみると同じ日に同じ会場で事務指定講習を受けたそうです。
登録手続きは、説明があるので1時間はみておいた方がいいと思います。
そんなにかかるとは知らず、次の予定があった私は、無理を言って必要手続きのみ行って次の予定場所に向かいました。
登録手続きの際に、会員規定とか冊子とか何かの入会の資料とかを受け取るので、大きめのカバンを持参するのがいいと思います。
入会の際に費用が入会金と年会費とその他費用で20万円くらいかかりました。高いです。
登録は原則、翌月の1日になるそうです。都道府県によっては15日登録もあるそうです。
登録してから2週間後、支部会の案内メールがきました。
支部会に参加するので、事前に支部長に電話をしてあいさつしました。
支部会では、初めて参加する人は自己紹介が毎回あるそうです。
支部会の後は、1時間程度の勉強会と飲み会があります。
新人の必須研修
はじめての支部会から半月後に必須研修があり、そこには新しく登録した社労士が同じ県内から参加して、一人一人自己紹介をします。
必須研修では、社労士の倫理についての話が主でした。
必須研修後は、懇親会があってみんなで名刺交換をしました。
社労士には会社に勤務しながら登録する「勤務社労士」と開業登録の「開業社労士」があります。他にも「その他」登録というケースもあります。
必須研修にいた社労士の割合は、その他登録の人が1割くらいいて、勤務社労士と開業社労士はそれぞれ半々くらいでした。
研修は結構あるみたいです。
新人の課題はどうやって集客するかですね。