人生設計に大事な社会保険について

社会保険についての話

社会保険労務士は保険の外交員と間違われますが違います

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社会保険労務士は、知名度の割に職務内容までは知られていません。

それどころか社会保険労務士の名称を知らない人も多く、保険の外務員と勘違いして生命保険や自動車保険の相談をしてきた人もいます。

案内人
保険の代理店もやっていたので対応させていただきました

 

社会保険労務士の受験生の中には、資格ブームで何となく目指した人もいたり……。

社会保険労務士の中には、独立という言葉に踊らされて目指したはいいけど……どんな仕事をするか知らずに取得してしまったなんて人もいます。

資格の勉強を通してどういった分野の専門家なのかは分かるので、労働保険や社会保険の分野を扱う人ということまではわかると思います。

 

社会保険労務士も保険の外務員も、知らない人からすれば似たようなものかもしれませんが、それぞれ扱う分野が違います。

社会保険労務士は公的な保険を扱う手続き屋さん

社会保険労務士を知っているのは、人を雇用している社長さんか、社会保険労務士または社会保険労務士の受験生くらいです。

社会保険は知っていても、社会保険の手続きを行う人がいることを知らない人は意外と多いです。

 

社会保険労務士が扱うのは、保険は保険でも公的な保険……つまり社会保険です。

社会保険は、国や地方自治体が運営する保険で、基本的に強制加入が原則となっています。

 

社会保険といわれるものには、国民年金や厚生年金保険、健康保険といったものがあります。

社会保険は、被保険者から強制的に保険料を徴収して、傷病や疾病、老齢や障害といった事故があった人に給付する制度です。

社会保険には、雇用保険や労働者災害補償保険といった労働保険と、国民年金や厚生年金保険といった狭義の社会保険とがあります。

 

労働保険

・雇用保険

・労働者災害補償保険(労災保険)

 

社会保険

・国民年金

・厚生年金保険

・健康保険

・介護保険

・後期高齢者医療保険

 

社会保険労務士が扱う分野は、社会保険と労働保険の書類作成や相談の業務になります。

民間の生命保険や損害保険は社会保険労務士は扱いません。

 

 

保険の外務員は民間の保険を扱う

社会保険と労働保険は、国や地方自治体が運営しています。対して生命保険や損害保険、医療保険は民間の保険会社が運営しています。

社会保険労務士が扱う保険は、労働保険や社会保険といった公的な社会保険ですが、保険の外務員が扱うのは、生命保険や損害保険、医療保険といった民間の保険です。

 

社会保険や労働保険の場合は、必ずしも保険の原理を適用せず、国民年金の半分は税金で負担しているように、必ずしも利益を求めてませんから国や地方自治体が運営します。

反対に民間の保険会社は、利益がないと商品になりませんし、お客様が負担した保険料以上戻ってはきません。

 

ややこしくしている理由の一つが、年金、医療、介護など、民間の保険商品でも似たような用語を使っているからです。

国民年金と個人年金は、どちらも年金ですが、内容はかなり違います。

 

ちなみに社会保険は、民間の保険の原理を参考にして作られたとされています。

 

保険の外務員はファイナンシャルプランナーに進化した

名乗ると保険の外務員と勘違いされることもある社会保険労務士ですが、業務についてはむしろファイナンシャルプランナー(FP)の方が似ています。

 

ファイナンシャルプランナー(FP)は、元々アメリカの保険の外務員が顧客のライフプランを立てたことから始まったとされています。

自分もファイナンシャルプランナーを名乗って証券仲介や保険の外務員をしていたことがありますが、周りのファイナンシャルプランナーの9割は保険を扱う外務員でした。

そのときに保険の外務員を10年以上している女性とも知り合いになりましたが、あのバイタリティはすごく、とても自分にはまねできないと感じました。

 

保険の販売というと、以前は「保険のおばちゃん」と言われておばさんばかりでしたが、最近はあまり見る機会がなくなりました。

しかし、そう思っていたのは自分だけで、実際はファイナンシャルプランナー(FP)に名前を変えて活動しているだけでした。

 

ファイナンシャルプランナーは資格がなくても名乗れるので、保険のおばちゃんよりかっこいいファイナンシャルプランナーに飛びついたわけです。

 

 

おわりに

社会保険労務士も保険の外務員も専門的な知識が必要ですが、どちらも実際に行ってるのは手続き的な部分くらいです。

社会保険労務士であれば、労災や雇用保険、公的年金、健康保険に関する書類を会社に代わって提出したり、就業規則や助成金の書類を作成したりです。

生命保険の外交員は、商品の説明をして保険会社に取り次ぐといった業務を行います。

また、お客さんからの相談によっては、書類を作成・コピーして手渡したりすることもあります。

 

社会保険と民間の保険を混同している人に多いのが、過大に生命保険に加入していることです。

社会保険は、強制加入が原則ですが、民間の保険は任意です。

 

社会保険制度には手厚い保障があることから、社会保険では不足する分だけを生命保険で補うだけでよろしいかと思います。

社会保険でカバーできない不足部分を民間の生命保険で補うのが合理的なのですが、社会保険と生命保険がごっちゃになってると、そういった発想は持ちにくく、結果として必要以上の生命保険に加入することにつながっています。

 

私は不動産会社でファイナンシャルプランナーとして15年以上活動してますが、これほど誤解が多い業界も珍しいと日頃から感じています。

 

結論:社会保険労務士は、保険外務員やファイナンシャルプランナーとは違う

 

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