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社会保険についての話

ハローワークはおじさんが通うところ?ハローワークで何ができる?

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私が20歳そこそこのときに友人と話していた時のことですが、友人にハローワークに行くと告げると、その友人は爆笑して「ハローワークはおじさんが行くところだよ」と教えてくれました。

 

ハローワークというとおじさんが行くイメージを持っている若い人は多いのですが、ハローワークはおじさんが仕事を探すだけの機関ではありません。

若い人でもハローワークを通して転職に成功した人は結構いますし、企業にとっても人を募集できるメリットがあります。

ハローワークでは、民間の職業紹介会社では対応できない就職困難者の相談にも乗ったりしており、就職困難者を雇用した企業に対して助成金を支給するなど間接的に支援もしています。

 

ハローワークでは、無料で職業を紹介していますが、厚生労働省職業安定局の出先機関として、雇用保険の失業の手続きや、職業訓練の紹介なども行っています。

 

企業はハローワークで求人募集を無料でできる

まず最初にハローワークは、企業にとっては求人を無料で出すことができる機関です。

企業が求人をしようとインターネットや雑誌に広告を出すと、普通であれば数万円から数十万円かかりますが、ハローワークなら無料です。

 

ハローワークは、誰でもが無料の職業紹介サービスを受けることができ、求職者に仕事を紹介して生活および雇用の安定をサポートしています。

また、就職を促進するだけでなく、失業を予防したり、職業訓練をすることで雇用機会の増大も目指しています。

 

ハローワークに出ている求人を見てみると、町の中小企業だけではなく、上場企業なども求人を出しています。

ハローワークに求人を出している企業は、ハローワークを通じて求職者を採用すると、雇用保険の助成金を受け取れることがあります。

助成金を受けられるということは、法律を守る必要があります。

なので、ハローワークに求人を出している企業はまともな企業が多いかと思いきや、ブラック企業もあります。

ハローワークに限らず、求人募集の広告は有料であっても無料であっても、ブラック企業が存在しています。

ブラック企業の見極めは大事ですが、見分けるのはそう簡単ではありません。

 

こんな求人はブラックの可能性大

ブラック企業であっても、募集条件が法律を満たしていれば、ハローワークは拒否できないという欠点はあります。

とはいえ、他の求人サイトであってもブラック企業が存在しているので、ブラック企業の見極めは必要です。

 

こんな企業はあやしい

・やる気次第・実力主義⇒労働者を使い捨てにする可能性あり?

・いつも求人を出している⇒人がすぐ辞める、ブラックの可能性大

・求人募集と違う⇒ブラック企業

・面接で質問しても濁される⇒ブラックの可能性大

ネットの意見は、辞めた人の書き込みであったり、根拠がないものも多いのですが、一つの参考にしてみてもいいかもしれません。

 

ハローワークの求人の中には、トライアル雇用という制度を利用したものもあります。

トライアル雇用は、短期間の使用期間を設け、適性を試す制度です。

本来のトライアル雇用は、業務の適正を知るための制度ですが、こういった制度を利用することで自分に合った会社か知ることができます。

使用期間が終了した後、企業と求職者が問題ないと判断すれば採用となります。

適性がないと思った場合は、求職者側から断ることもできます。

企業にとっても、トライアル雇用を経て求職者を採用すれば、助成金の対象になるメリットがあります。

 

雇用保険の失業給付にはどんなのがあるか

ハローワークは、雇用保険の手続きについて手続きを行ったり、制度について教えてくれます。

雇用保険の失業給付というと、失業した場合の失業手当を思い浮かべる人が多いと思います。失業手当は本来は基本手当といいます。

雇用保険の失業給付は基本手当以外にもありますが、ほとんどの給付は知られていません。

 

では、雇用保険の失業給付にはどのようなものがあるでしょう。

 

雇用保険の失業給付は、大きく分けて「求職者給付」「就職促進給付」「教育訓練給付」「雇用継続給付」の4種類があります。

基本手当は、求職者給付の一つになります。

雇用保険の失業給付

・求職者給付

・就職促進給付

・教育訓練給付

・雇用継続給付

求職者給付

雇用保険の失業者に対する給付として、よく知られている基本手当は、求職者給付の一つです。

 

求職者給付は、求職者が求職活動をしている間の生活の安定を図るために支給されます。

 

基本手当のほか、公共職業訓練などを受ける場合に対象となる「技能習得手当」「寄宿手当」といったものもあります。

また、ケガや病気のために、継続して15日以上職業に就くことができない場合は、「傷病手当」の対象となります。

 

就職促進給付

就職促進給付は、失業した人が再就職するのを援助する雇用保険の給付です。

就職促進給付には、就業促進手当、移転費、求職活動支援費といった給付があります。

 

就業促進手当は、再就職した場合に支給される給付であって、就業手当、再就職手当、就業促進手当、常用就職支度手当といったものがあります。

 

移転費は、ハローワークの紹介した職業に就くためや、公共職業訓練等を受けるために引越した場合等に対象となります。

 

求職活動支援費は、広域求職活動費、短期訓練受講費、求職活動関係役務利用費といったものが支給されます。

 

教育訓練給付

教育訓練給付は、被保険者または被保険者であった者が、自分のスキルアップをするため、資格の学校に通ったりした場合に、支払った金額の一定額が援助される雇用保険の給付です。

 

教育訓練給付金は、厚生労働大臣が指定する教育訓練を受け、当該教育訓練を修了したときに、支給要件を満たしていたら受けられる給付です。

教育訓練には、一般教育訓練と専門実践教育訓練といったものがあります。

 

雇用継続給付

雇用継続給付は、被保険者の雇用継続が困難となる場合に支給される雇用保険の給付です。

 

雇用継続給付は、大きく分けて「高年齢雇用継続給付」「育児休業給付」「介護休業給付」があります。

 

高年齢雇用継続給付は、さらに高年齢雇用継続基本給付、高年齢再就職給付があります。

 

まとめ

ハローワークでは、無料で職業の紹介を受けることができます。

一般の職業紹介業者では、相手にしていない就職困難者に対しての相談も行っています。

 

ただし、ハローワークの職員によっては、親身に相談に乗ってくれる人と適当な人とがいるようです。

過度に期待せず、職業紹介機関の一つとして利用しておくにとどめた方がいいこともあります。

 

ハローワークは、職業紹介のほか雇用保険に関する様々な手続きも行っています。

職業訓練に興味がある場合や、失業した場合に受けられる給付の相談のため、足を運んでみるのもいいと思います。

 

 

雇用保険の失業手当については、いずれ詳しくまとめるつもりです。

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