就職活動で企業に対して、履歴書とセットで提出するのが「職務経歴書」です。
職務経歴書は、過去に勤めた企業でどんな業務を行い、どういった実績を残したかをアピールする書類です。
手書きでもパソコンでも構いませんが、書くことが多いので、パソコンでA4サイズで作成するのが一般的です。
過去に勤めた企業での職務について、履歴書よりも詳細に記載したものが職務経歴書なので、履歴書よりも自分を売り込むことができます。
必要書類が履歴書のみの場合も、職務経歴書を一緒に提出することで常識があるといった評価につながることが多いです。
職務経歴書の記載事項
職務経歴書のメインとなるのが「職務経歴」ですが、その前に今までの職歴を要約した「職務要約」を3~5行程度にまとめます。
職務要約は、職務概要なのでダラダラと長くならないようにします。
職務要約の次は、職務経歴を時系列で書いていきます。
1.会社名、配属先
2.仕事内容
3.実績・成果
1.勤務していた会社と事業名、役職などを在籍期間と一緒に書きます。
2.採用担当者がイメージしやすいように、仕事内容と心がけていたこと、業務を通して身に付けたことなどを書きます。
3.営業成績や社内の受賞など、仕事の実績や成果を書きます。
職務経歴の次は、その企業に就職したら活かせるスキルや資格、自己PRを書きます。
職種によっては資格の有無が大きく評価されることもあるので、仕事に必要な資格や免許、活かせる専門知識を実務経験などを踏まえて記します。
資格がなくても、現在通信講座を受講している場合などは、努力していることをアピールすることができます。
パソコンを使用することが当たり前なので、ワードやエクセルのスキルもアピール材料です。求人によってはGoogleドキュメントのスキルが必要なこともありますが、基本はWord、Excelです。
マイナス的なことは書かない方がよく、前社の悪口や失敗談はマイナス評価につながるので止めた方がよいです。
志望動機や退職理由も、うまくやる気につなげてアピールすることができます。
志望動機は、一般的にポジティブなことを書きやすいです。
退職理由は書かなくてもよいですが、書き方によってはアピールになります。
職務要約は簡潔に
職務要約は、職務経歴書の最初に書きます。
採用担当者はたくさんの書類に目を通しますから、職務経歴までしっかりと読んでもらうためには職務要約が重要になってきます。
職務要約は、ダラダラと長くならないように概要を3~5行程度、300文字程度にまとめます。
過去の実績やスキルを応募先の企業で役立てることをアピールし、採用担当者に興味を持ってもらうようにすることが必要です。
職務経歴は分かりやすく
採用担当者に読んでもらうためにも、職務経歴は分かりやすいことが重要になってきます。
文章にすると分かりにくくなるので、表や箇条書きにすると効果的です。
勤務先 | 平成〇年~○月 株式会社○○ |
業務内容 | 個人に住宅・土地を販売 |
役職 | 第三営業課長(5名の課) |
主な実績 | 平成〇年○月 売上成績トップにより社長賞受賞 平成〇年○月~○月 課ごとの売上で○か月連続トップ 平成〇年~ 新人の教育担当 |
「」や【】を使って分かりやすくすることも効果的です。
職務経歴書は2枚、多くても3枚までにまとめるようにします。
スキルや資格
営業では、コミュニケーション能力が必要とされています。
お客さんとのやり取りではどういったことを心がけてるか、○○なお客さんにはこういった交渉、プレゼンをして売上につなげたといったこともコミュニケーション能力です。
専門分野の知識があり、高度な実務能力を身に付けている人は、企業から求められる人材かもしれませんが、協調性がないと避けられます。
自分のスキル、強みとともに、過去の職場でチームを率いたことなどは協調性があることのアピールになります。
Wordやエクセルを使いこなせる人は、どのレベルかまで書いておくと評価されることもあります。
資格や免許は、仕事に関係あるものを書きます。
仕事に関係ない資格まで書いてしまうと、資格オタクと判断され、計画性のない人と判断されることもあるからです。
自己PR
その企業がどういった能力、経験者を求めているかを理解することは、効果的な自己PRにつながります。
営業であれば、コミュニケーション能力、交渉能力、提案力が必要となります。
営業経験がある人ならお分かりだと思いますが、営業は話すことが得意な人よりも、お客さんの話に耳を傾けることができる人の方が売上が良かったりします。
営業力があると書くよりも、「お客さんの話に耳を傾け、お客さんのことを優先に考えたことで信頼され契約につながった」とか「お客さんの利益を最優先にした結果、売上が大きく伸びた」と具体例をもとにアピールした方が効果的です。
いかに会社に貢献できるかを過去の経験や知識をもとに、具体例を挙げてアピールすると分かりやすくなります。
志望動機、退職理由
効果的な志望動機を書くには、応募先企業がどういった人材を求めているかを理解することです。
過去の経験とスキルをもとに、自分ならどのように貢献できるかを具体的に書くと説得力がでます。
職務経歴書に退職理由は書かなくてよいという人もいますが、事前に書いておくと面接でも受け答えがスムーズになります。
退職理由も、ポジティブに捉えることが大事です。
どんなことをやりたいかを明確にして、どのような努力をしてきたかまとめると自然とポジティブな志望動機、退職理由になりやすいです。